カウンセラー資格について

日本では心理カウンセラーに免許のような資格は有りません。蕎麦屋の「本舗」や「元祖」と一緒で「私は心理カウンセラーです。」と言った者が勝ちのような状態です。

ネットで「心理カウンセラー」でググると資格取得のサイトが一杯あります。そして、色々な名前の心理カウンセラー資格が紹介されています。心理カウンセラー資格には大きく分けて「民間資格」「学会系資格」「国家資格」があります。

最も知られているのが「臨床心理士」ですが、これは「学会系資格」です。取得するには、4年制大学で心理系科目を履修して卒業し、「公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会」の第2種指定大学院で修士を取得し、更に、1年以上の実務経験が受験資格として必要です。そのうえで、「臨床心理士」試験に合格する必要があります。非常に取得が難しい資格です。

「学会系資格」の「認定心理士」は「公益社団法人日本心理学会」が認定します。4年制大学で心理学の標準的な基礎知識と基礎技術を習得していることを認定するもので就職要件にはなりません。心理学を勉強する者のモチベーション維持に良い資格です。

唯一の「国家資格」は「公認心理師」です。2015年に成立し、2018年に最初の試験が実施されました。受験には4年制大学で必要な科目を全て取得して卒業していることに加え、大学院にて必要な科目を全て修得するか、又は、省令で定めるプログラムを設けた施設での実務経験2年が必要です。まだ新しい資格なので、前述の受験資格を持つ者はおらず、経過措置科目での試験のようです。公認心理師も非常に取得が難しい資格です。

一方で通信講座の心理カウンセラーは全て「民間資格」です。学習時間も様々ですが、短い物は3ヵ月、長い物で15カ月で取得できます。資格が欲しい人にはとても手頃な資格で、巷の心理カウンセラーの多くがこの「民間資格」です。認定団体は「臨床心理士と同じ内容を学習できる」と謳って学習者を募り、取得者は専門家としてカウンセリングを行って収入を得ています。ホントに専門家としての知識とスキルを持っているのでしょうか。

良く、挫折した時などに「心が折れた」と表現しますが、「心」がレントゲンに写ることはありませんので、視覚的な判断はできません。また、「心が風邪をひいた」と表現しますが、血液検査で現れることはありませんので、数値的に判断もできません。では、どうやって診断を下すのでしょう。

診断にはカウンセリングとアセスメントと呼ばれる心理テストが使用されます。心理テストはカウンセリングの際の「見立て」を補完する物で、主はカウンセリングになります。アメリカで心理学者になるには博士号が必要です。精神科医と同等のレベルが求められています。日本の臨床心理士の受験資格は大学4年と大学院2年そして実務経験2年ですが、これは、700を超えると言われるカウンセリング技術の知識とスキルを身に着け得る最低ラインと言えないでしょうか。

故に私は、3ヵ月の学習で心理カウンセラーになれると言う団体と、その資格でカウンセリングを行って金銭を得ている人たちは傲慢に思います。そして、その人たちの知識も知性も信じる気にはなりません。実際に、元妻が頼った心理カウンセラーも正しい知識を持っておらず、行っていることは宗教まがいでした。

皆さんは民間資格の心理カウンセラーをどう思われますか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です